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アドラー東北は不登校などの子育ての悩みや親子関係悪化のお悩みをアドラー心理学で解決に導く各種セミナーを開催しています。

不登校のお子さんをお持ちの親御さんを支援することで見えてきたこと

アドラー東北(仙台)の考える不登校

大事なことは「学校へ行く・行かない」とか「ゴールはどこか?」ではなく、不登校になって勇気をくじかれている目の前の自分の子どもにあなたが親として何がしてやれるのか・・ということです。

「なぜこんなに不登校が多いのだろう?」

アドラー心理学をお伝えし、多くの皆様の子育てや人間関係のご相談をうけている中で浮かび上がってきた現実にアドラー東北(仙台)が「親の会」という形で応えようと思ったのはつい5年前のことでした。

それ以来毎月仙台で親の会を開催して多くの皆様にご利用いただいております。今はお子さんの不登校をきっかけにそれを克服したことで、アドラー心理学のリーダーの資格を取り、支援する側に回った方も多くおられます。

そういった方たちに支えられてアドラー東北(仙台)の親の会は成り立っています。

臨床から見る不登校

学校にいけないのは二つの側面がある

不登校になっているお子さんには二つの傾向があると親御さんのご相談を受けていて感じることがあります。

一つは学校のシステムそのものに大きな矛盾を感じてNOを言っている子ども。

もう一つは個人的に適応できないことができて、行けなくなっている子ども。

前者は自分の意志であり、後者は行きたくてもいけないう葛藤を抱えている状態です。

いずれにしてもその子の個性や良きところに注目してどう対応していけばいいのか、支援する側と親御さんの工夫が必要になるかと思います。

不登校の持つ二つの側面
―あなたのお子さんはどちらですか?

子どもの気持ちはわかっていますか?

不登校のお子さんには、大きく分けて二つのパターンがあるように思います。

一つは学校そのものにNOを言って不登校になっているケース。

もう一つは個人的な理由ー勉強についていけないとか部活で友達とうまくやれないとか、といったことをきっかけに学校そのものが嫌になってしまっているケースです。

前者の場合には、大人や学校の抱える矛盾に気が付いて自ら学校そのものを拒否をしていると思われます。

個人的な理由の場合には、学校生活の一部に注目して全部がダメという思考に陥っている可能性があります。

いずれにしても垣間見えるのは「完璧主義」「オールオアナッシング」の考え方です。

家庭の役割・学校の役割

家庭には家庭の役割
学校には学校の役割がある

不登校のお子さんを持つ親御さんのご相談を受けたり、担任の教師が受け持ちの子供が学校に来なくなったという相談を受けて感じるのは、家庭には家庭の役割があり、学校には学校の役割があるということです。

それぞれが子供に何か問題が起こったときに、責任の押し付け合いをするのではなく、それぞれの役割を担ったうえで協力して支援していくことが理想だと思います。

家庭の役割は、子どもが初めて所属するグループとして、人とのかかわりを学ぶ場であり、協力を学ぶ場であり、親しさや愛を学ぶ場であるということでしょう。

学校の役割は、子どもが家庭で学び身に着けた他者との関係をより大きなグループで体験をし、さらに能力を育て、知識の習得を含め自立へ向かって全人的な教育を受けられるようにしていくことでしょう。

家庭で欠けた部分があれば、学校がそれを補い、学校で手の回らないところがあれば、家庭でそれを補うといった相互支援の関係が望ましいと思っています。

不登校のお子さんを抱えて親ができること

親の役目って何だろう?

親だから・・親として・・頑張ってきたのに、なぜ?

お子さんの不登校という現実に直面して、「なんとかしなければ」という気持ちと「自分が何か間違っていたのだろうか?」という「恐れ・不安」そして「無力感・脱力感」。

あなたの親としての自信は大きく崩れてしまっているかもしれません。

どうしたらいいのか、不登校という現実に直面してグルグルと自分の中で迷い戸惑いが回る日々。

でも、あなたにはできることがあるのです。それは親としての役目を果たすことに他なりません。

アドラー東北(仙台)では、親の果たすべき役割、親の役目を改めて考えることで、現実を見つめ、できることから始める一歩を踏み出す勇気を多くの方に持っていただいています。

その勇気の先にあるのは、お子さんの自立です。アドラー心理学の子育ては「自立」を目指して明確な方向性と具体的な方法の体系なのです。

不登校という現実から見えてきた親子関係

不登校だけでなく、お子さんが問題行動を起こし、それに悩んでこられる親御さんにはいくつかの共通点があるように感じます。

子どもにどう接すればいいのか、対応したらいいのか方法がわからないので自信がないのです。方法がわからないから場当たり的な対応になるという悪循環に陥っています。

考えてみれば、子育ての方法を誰かに教えてもらってから親になったわけではありませんし、学校で人間関係について習うわけではありませんから、できないことが当たり前なのですが、子どもの問題や不登校という現実に直面してはじめて「親になるという責任や自覚」を考える方が多いです。

結婚して子供を持つことは本人の自由であるのですが、自由には必ず責任が伴います。まして一人の人間の人生に関わるということは本来重大な責任があるはずなのですが、不登校や子育ての悩みをきっかけにようやくそういうことに直面する方がほとんどです。

それでもまだ自分にできることを模索しようとしている姿勢を持っておられる方がほとんどですから、大いに応援したいとアドラー東北では考えています。不登校はあなたにとって自分の人生の大きな変化をもたらす出来事・チャンスといえるでしょう。

お子さんが自分のこれからを
自分で考え自分で決めて歩き出すというゴール

自分の人生を自分で決める子ども
になることがゴール

アドラー心理学の目指す子育てのゴールは「自立」です。

ですから不登校の克服も「これから先自分がどうするのか、自分で考え、自分で決めて、自分で行動する」ようになることが目指すゴールになります。

親ができることは、相談に乗り、力を貸してほしいと子どもに依頼されたことについて協力することです。

無理に学校へ行かせることがゴールではありません。

学校へ行くかもしれないし、他の方法を選ぶかもしれませんが、いずれにしても子どもが自分の人生をどうするのか自分で決めて自分で行動することが一つの解決・克服の目安になります。

不登校を多角的にみる

起こった出来事には
悪い面と良き面が必ずある

私たちに起きる人生の困難は生きている限りなくなることはありません。

人生を振り返れば必ず山があり谷があるのです。

どんなに「こんなにひどい状況はない」と思われる事態でもきっとあなたは乗り切ってきたことと思います。

また時間をおいてそのことを振り返ってみれば、その時のことが今の自分の人生に影響を与えていたり意味をもたらしていることに気が付くことでしょう。

そう思った時、最悪と思われる出来事も、後になって思えば必ずしも悪いことばかりではないことに気が付くはずです。その出来事があったから今の自分があるという側面もあるかもしれません。

不登校もあなたという親にとって、そして当事者のお子さんにとって、もしかしたらそういう出来事になるかもしれないとアドラー東北(仙台)は考えています。

ひとつの出来事を多角的に見ることができるとそういう風に考えることができますが、一人で考えているといつも同じ方向から同じ思考でしか見ることができません。

そういう意味で安心して話せる当事者の場があるというのはとても大事なことだとアドラー東北は考えています。

他の子と違うということが親の「劣等感」につながる

他の子との比較から
劣等感は生まれる

親御さんはいつも不安に駆られています。自分は正しいのだろうか?これでいいのだろうか?と安心を求めて情報を探し求め、自分が行動し、子どもにも得たことを元に行動することを求めます。

不安のきっかけは大概「子育ての本に書いてあることと自分の子どもが違う」とか「保育園・幼稚園・学校で他の子に比べてうちの子は~~が劣っているようだ。」といったことではないでしょうか。

そう感じることは「劣等感」につながります。人は劣等感を感じるとそれを補おうとするのです。

「読むこと」が劣っていると感じれば、どうしたら人並みに読めるようになるだろうか?と考えますし、「話すこと」が苦手なようであれば上手に話せるようにと方法を探したりします。

親子関係の難しいところは「子どもの出来不出来」が親の劣等感につながると言うところです。そこには他の子と同じであってほしい、できれば他の子より優秀であってほしいという親の気持ちがあるのです。

不登校ー所属できないと言う感覚は劣等感を膨らませる

自分の劣等感に
対処できなくなる

不登校ということになると、単に教科が他の子よりできていないとか、運動が苦手だと言った事とはレベルそのものが全く違う深い劣等感を親が感じるようになります。

ですからなんとかしてその劣等感を補おうとする結果「子どもを何としても学校へ行かせなければ」と思うのです。

これはアドラー心理学の劣等感使い方としては建設的であるとは言えません。

劣等感を持つことは人として当然のことですが、無理に子供を学校に行かせることは、親の劣等感を補うかもしれせんが、子どもは幸せを感じることはできないでしょう。

子どもにとって「学校へ行かない」というのはどういうことなのでしょう。そして親は子どもにどうなってもらいたいと思っているのでしょう。

子どもにとっての不登校・親にとっての不登校

「子どもの幸せ」とはなんだろう?

お子さんが学校へ行かないと言う選択をすることはとても勇気のいることだとアドラー東北は考えています。

なぜなら他の子と違う選択を自分がするということは勇気がないとできないからです。

様々な困難が予想される中でも、その意思を持つことは並大抵のことではありません。

だからもしかしたら親の側としては「この子は弱い」とか「適応力のないダメな子」だと思っているかもしれませんが、アドラー心理学の視点で子どもの行動を見ると一つの勇気ある決断だと考えることもできるのです。

あなたは親として子どもに幸せになってもらいたいと考えていると思うのですが、その「幸せ」とはどういう幸せですか?

子どもさんの感じる「幸せ」と親のあなたの感じている「幸せ」は違うのかもしれません。あなたの考える「幸せ」がもしかしたらお子さんにとっては「苦しい」だけなのかもしれないのです。

人生の答えはひとつではない

親の会で様々な視点から
不登校を考える

あなたの考える幸せが他者の幸せとイコールではないと言う事については異論がないことと思います。

では他にどういう幸せがあるのか・・・子どもにとっての幸せとは何か?

不登校をどう捉えていけばいいのか?

不登校の親の会は、そういうことを含めて当事者同士が話し合いをし気づきを得ていただく場でもあります。

お子さんの問題や不登校に向き合い、克服した方の経験を聴いたりと参加するだけでいろいろなことを考える場になっています。

今の行き詰まりから脱したいのであればぜひご参加いただいて、他の方のお話を聞いたり、自分の話をなさってみてはいかがでしょうか?

学校に行けばそれで解決・・・と言えるのか?

不安から安心へ
親子関係のベースを築きなおす

アドラー東北の考える不登校のゴールは必ずしも学校へ行きだすことではありません。

もしも学校へ行ったとしても、親のあなたがお子さんに足して不安を持ち続け安心していないのであれば、それは解決したとは言えないのではないでしょうか?

またいつ学校へ行かなくなるか、ハラハラしていたり、子どもの様子をこっそりうかがったり、子どものご機嫌を取りながら生活するようでは今後の親子関係が健全に育まれていくことはないでしょう。

子どもの立場で言えば、本当に行きたくて行っているのか、誰かや何かの期待に応えなきゃと感じて行っているのかでは大きな違いがあることはお分かりだと思います。

学校へ行くのはひとつの通過点に過ぎません。あなたがお子さんに対して安心感を持てて、親子の関係が良好に健全になってこそ解決と言えるとアドラー東北は考えます。

そういう意味でできるだけ早い段階でアドラー心理学の子育て法SMILEを学んでいただき基本的な親子関係のベースを作り直していただくことをお勧めします。

不登校という現実をあなたはどう捉えていますか?

子どもの人生は学校へ行く行かないで
決まるわけではない

仙台親の会でお子さんの不登校で悩んでおられる親御さんのお話をうかがうと、不登校に対する考え方もひとそれぞれです。

目指すゴールは違うのです。そしてアドラー東北の親の会にいらっしゃる方の望んでおられることもそれぞれです。

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「どうしても学校へ行ってもらいたい」

「別に学校にはいかなくてもいいけど、今の生活はかえてもらいたい」

「これから進学を控えてこのままではだめだと感じている」

「親の私が変わることで悪化してしまった親子関係に何か変化があればうれしい」

「親子関係を見直すいいチャンスだと捉えている」

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ただ一つ言えるのは、あなたが変わることで親子の何かが変わっていくだろうこと。

相手を変えることはできません。あなた自身が変わるしかないのです。

どう変わればいいのか・・・は仙台親の会でお伝えしています。

不登校のお子さんに多い体の症状について

まずは病院で危険な病気がないかどうかを
診察してもらう

子どもの体の症状は、不登校のお子さんの場合には多く見られます。

危険な病気がないかどうかをまず病院で診察してもらいましょう。

そのうえで特に原因となる病気はないという場合、体の症状を「学校へ行きたくない」という気持ちの代わりに使っている可能性があります。

言葉で言うと「叱られる」「意見される」「聞いてもらえない」と思っているかもしれないので、親子関係の改善を通して、子どもが素直に正直に自分の気持ちを言える関係を目指すことが大事です。

体の症状を使うことを習慣化してしまうと、自分にとってやりたくないこと、逃げたいことに直面した時に体の症状を使う癖がつくこともあり、できることなら「言葉でのやりとり」ができるようにしたいものです。

そのためにはまず親が子供への態度を変え、関係を変えることが望ましいのです。親子関係はSMILEで学ぶことができます。

お子さんが気持ちを話せる親になっていきましょう。

新着情報

2023 12月23日
不登校レポートがサイト内で閲覧できます。ご希望の方はユーザー名とパスワードをお知らせしますのでご一報ください。
NEW!!

ごあいさつ

アドラー東北主宰
高橋直子

現在不登校体験者の声を動画配信中
お子さんの問題で悩んでおられる親御さんのご相談に乗って早15年になりました。たくさんの方たちが笑顔を取り戻していくことを自分の糧としてアドラー子育てを普及し続けています。

資格
  • ヒューマン・ギルド社認定SMILEリーダー
  • 同ELMトレーナー
  • 日本支援助言士協会認定・コミュニティカウンセラー
  • 日本ブリーフセラピー協会認定・ブリーフコーチ・エキスパート
  • 日本アドラー心理学協会認定・マスタープラクティショナー
  • 日本メンタルケア学会認定・メンタルケア心理士、メンタルケアカウンセラー

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アドラー子育てといえばSMILE,テキストに沿って基本となる子どもとの向き合い方・態度・技術をじっくり学ぶことができます。月1回4回コース
2023年7月から四回コ―スで開催予定です。

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