不登校への取り組みの軌跡

不登校のお子さんをお持ちの親御さんのご相談を受けてはや10年になろうとしています。

一口に不登校のご相談と言っても人それぞれです。

「どうしても学校へ行ってほしい」と思っておられる方、「学校に行く行かないはどちらでもいいけど、今の子どもの状態ではこれから先が不安で」という方。

不登校で学校へ行く行かないの前に「不登校から引きこもりへ」「暴力・暴言」「無視・反抗」「何を考えているのかがわからない」「死にたいと言っている」など、ご相談は様々です。

長い間ご相談を受けていて今私自身はどう考えているかと言えば、お子さんの不登校という現実を目の前にして家族の問題と捉え「取り組もう」という親としての子どもを思う気持ちや姿勢こそが大事ではないかと感じるようになりました。

親子の絆の深さをとても美しいと感じていますし取り組んでいる方たちが皆尊い存在であると感じます。

私自身お子さんの問題に真摯に取り組むその親御さんの姿に勇気づけられて今があります。

結果がどうかはやって見なければ・・です。でも私たちは今まで「結果」ばかり見てあれこれ言われる「評価」の世界で暮してきました。

仕事ならともかく親子関係でこの「人が人を評価する」ことからそろそろ脱却したいものだと思っています。

子供に何かあるのであれば親としてできることに取り組む、その姿・姿勢こそがあればいいのではないかと。

このページではお子さんの不登校をきっかけにアドラー東北にいらしてくださったある方のモニターレポートを掲載しています。

2016年の夏に初めて私のところへ来たMさんは現在もアドラー実戦を続けておられ、時間があれば講座においでいただいています。かれこれ5年になりました。お出でになったときは会社員でいらっしゃいましたが、勇気づけリーダーやカウンセラーの資格をお取りになり対人支援のお仕事についていらっしゃいます。

そしてプライベートも今年になって大転換をしました。ご自分で決断してそうしたのです。自分の人生の舵を自分で握り大きく進路を変えました。

いらした当初は悩み・煩悶し・落ち込みでとても憔悴しきっておられました。今とは別人のようです。

そのMさんがありのままの姿をこちらに知らせてくださったご報告です。この方が特別なのではありません。お子さんの不登校という問題を抱えた親御さんは皆同様の気持ちでおられることと思います。

その取り組みの姿は「勇気づけそのもの」であると感じています。ご一読いただいてぜひご参考になさっていただければ嬉しいです。